ゼロスポ鍼灸・整骨院の片頭痛施術

なんらかの原因により、脳の血管が急に広がって周りの神経などを圧迫してしまうことで、さらに血管が広がり、こめかみや目の辺りの片方あるいは両方が、ズキンズキンと心臓のドクッドクッという音に合わせるようなリズムで痛む頭痛です。

日本人の約3〜4人に1人がこの「片頭痛」に悩まされています。どの年齢にも起こりうる頭痛ですが、特に思春期から若年成人の女性に多いとされています。

そして、「片頭痛」と「偏頭痛」の2種類の漢字がありますが、どちらも読み方は「ヘンズツウ」です。

違いとしましては漢字の意味の違いや症状の原因の違いなど諸説ありますにが、医学的には「片頭痛」で統一されています。

◻︎片頭痛の原因

実は片頭痛のハッキリとした原因は分かっておらず、様々な原因があると言われています。しかし、一つ言えるのは脳に異常のない頭痛という風に言われています。

・気圧の変化に敏感

聞いたことはあるかもしれませんが「気圧が下がると頭が痛くなる」と訴える方がいらっしゃいます。

台風や梅雨の時期のジメジメとした湿度が高く、気温も上昇している時期で、特に多いのが雨の降る前や曇りの日に頭痛を訴える方が多いです。

そして、春や秋の季節の変わり目でも気圧の関係により頭痛を訴える方もいらっしゃいます。

・遺伝

片頭痛を発症する方の約70〜75%に遺伝性があると言われています。親や親兄弟に片頭痛がある方が存在すれば、その娘・息子は片頭痛になる可能性が高くなると言われています。

・ストレス

「ストレスにより頭痛」と聞くと、「ストレスがある時に頭痛が起こる」と思う方が多いと思います。

ですが、その時に起こる頭痛は「緊張性頭痛」というまた別の頭痛になります。

この「緊張性頭痛」は頭の周りの筋肉が精神的ストレスなどにより筋肉に力が入って硬く緊張することにより、血管が細くなって血流が悪くなり老廃物が溜まります。それにより首・肩のこりになり頭痛が起こります。

ですが片頭痛はその逆で、ストレスに解放された時に頭痛が起こります。これは身体にあるON・OFFを司る「自律神経」が深く関わっています。

身体がONの状態の時は、心拍数上昇・血管収縮・呼吸数増加など戦闘態勢に身体が変化します。逆にOFFの状態の時は、呼吸や心拍を落ち着かせ身体を休息の状態にします。精神的ストレスなどで身体が常に戦闘態勢になっている状態から解放された時に、その反動により血管が広がることによって頭痛が起こります。

なので、週末や大きな仕事を終えた後などに頭痛がある方はこのような原因も考えられます。

・月経

片頭痛は男性よりも女性に多く見られ、約3〜4倍です。

理由としては、女性ホルモンバランスが月経周期により変化することで頭痛が起こります。ですが一般的に閉経を迎えると症状は軽快すると言われてます。

・その他

①食事

実は片頭痛は食生活の偏りがある方もなりやすいと言われています。食べ物によって血管を広げたり、縮めたりすることによって頭痛が起こります。

逆に空腹でも頭痛は起こります。身体が低血糖の状態になるので脳へ行く血液が少なくなり血管が広がりやすくなることにより起こります。

【頭痛を誘発する食べ物】

アルコール飲料（特にワインなどポリフェノールが入ったもの）・チョコレート・チーズ・ココアなど

②睡眠

睡眠時間は短いと体調を崩しやすいというのは想像がつくと思いますが、長すぎても身体には負担がかかります。先ほどもありましたが身体をOFFにする事で身体がリラックスした状態になりますが、長時間の睡眠により身体がリラックスし過ぎると血管が広がりすぎて、それが頭痛に繋がります。

③姿勢不良・筋力低下

姿勢不良や筋力低下によっても頭痛が起こります。

ここで言う「筋力低下」は主にインナーマッスルの筋力低下です。

インナーマッスルは体を支える筋肉ですが、この筋肉が弱くなると体を支えられなくなり姿勢不良につながっていきます。

そして姿勢不良になると猫背になり呼吸が浅くなることで、寝付きが悪い・疲れが取れにくい・集中力の低下などに繋がり、先ほどもありましたが身体のON・OFFをコントロールしている「自律神経」の乱れに繋がり頭痛が起こります。

このように体質的な部分や日常の些細な事でも片頭痛の誘因となります。ですが、全てが当てはまるとは限らず、少なからずこの様なことが原因で片頭痛が起こります。先ほどもありましたが片頭痛は未だに確実な原因はなく、研究中というのが現状です。

片頭痛の症状は、名前の由来の通り「片側に痛みが出る頭痛」ですが、実際は4〜5割の方が両側に頭痛が出ています。片頭痛の予兆➡︎前兆➡︎頭痛という風な順番で起こります。

また片頭痛には2タイプあり、「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」に分けられます。

・予兆（片頭痛が起こりそうな気がする）

片頭痛の予兆は個人差ありますが、数時間〜1・2日前にこれから起こる気がするという症状が出てきます。中でも多いのはだるさ、あくび、疲労感など

・前兆のある片頭痛

最も多い予兆としては、「閃輝暗点」と呼ばれる症状で

▶︎突然視界の真ん中あたりにキラキラした光が現れ広がっていく

▶︎物が歪んで見える

▶︎視界が狭くなる

など

この様な症状が4〜60分程度継続した後に、ズキンズキンという頭痛が起こり、この時閃輝暗点などの症状は消失します。

・前兆のない片頭痛

数時間〜2・3日にかけてズキンズキンという頭痛が起こる。

ー片頭痛代表的な症状ー

・ズキンズキンと拍動性の頭痛

・4時間〜３日と比較的持続期間が短い

・普段の生活ではあまり気にならない光や音に過敏になる

・階段の上り下り、入浴などの日常生活で頭痛が悪化する

・吐き気や嘔吐がある

など

これらの症状が個人差はありますが、月に1〜2回や週に2回程度と周期的に起こります。

当院ではコンセプトである「根本改善」をメインに治療を行います。

根本改善は、姿勢の分析や筋力低下などの検査をした後に、原因にあった治療内容で症状にあわせて、鍼やお灸で人間が本来持っている自然治癒力を高めていく方法や、筋肉や関節からしっかりとアプローチしていき、血流の調節の改善を促したりと色々な方法がございます。

なぜ筋肉や関節にもアプローチするのかというと、天候やストレスなどだけでなく姿勢不良や自律神経の乱れも片頭痛に関係します。

→なので、全身の筋肉や背骨・骨盤の治療も大切になります

また、片頭痛は特に日常生活から変えていくことで症状の緩和につながります。

特に片頭痛が起こったら以下のことに気をつけてみましょう。

↓

1.規則正しい生活を心がける

まずは、睡眠時間や食生活に気をつけましょう。

睡眠時間や食生活は片頭痛の誘因になるので、3食バランスの良い食生活を心がけ、特にチーズやチョコレート、ワインなどは避けるようにしましょう。

そして、慢性的な睡眠不足やストレスは片頭痛の要因になります。

睡眠時間も仕事とがある日は早めに睡眠に入り、休日は一日中寝るのではなく早いうちに起床し、ジョギングやウォーキングをして、運動習慣を作っていきましょう。

2.光や音に気をつける

頭痛が起きたら、なるべく脳に刺激の強いものは避けるべきです。

光や音は、目や耳から入ってきて脳に近い感覚になるで、対処法としては早めに暗い静かな場所で横になりましょう。

3.温めは厳禁

「温めると悪化する」のが一番の特徴です。

片頭痛は、血管が広くなって血液がどんどん流れている状態です。特に多いのが頭痛を軽減しようとしてお風呂に入って温めるのが一番お落とし穴です。

個人差はありますが、首元や目元を冷やしてあげるのが即効性がある対処法です。

これらのことを気をつけることで、少しずつですが改善していきます。

◻︎最後に

片頭痛は一時的な対処ではなかなか治りづらい疾患です。

全身のバランスを整えていくことで身体の根本にアプローチができ、発症の頻度や症状の緩和に繋がります。

当院では国家資格所持者のスタッフがしっかり原因から探っていき、皆様の健康習慣づくりをサポートしていきます。